倉庫作業員(電気商社)の仕事

ここの会社には派遣社員として働いたけど、なかなか大変なことが多かった会社でした。
不景気で仕事のない時期に見つけた仕事だったけど常識外れの会社でした。
中堅社員が週に三回も休んだり、タイムカードの不正もあった会社でした。
他にも色々ありましたがこの場では詳しく書けないので、派遣社員の立場の弱さに焦点をあてて書きたいと思います。
この会社の人事は狂っていました。
元課長が担当していた部署はとても大変で重要だったけどみんな嫌がって最終的には派遣社員の女の子が担当することになりました。
本当は自分がその部署で責任者として働くことになったのですがデタラメな会社なのが分っていたので断りました。
その頼みを断って正解だと後になって思いました。
最初は社員2人と派遣社員の女の子の3人でその部署を担当することになっていたのですが、派遣社員の女の子が健気に働くから責任感の薄い2人の社員は休んでも何とかその部署は回っていくだろうと思うようになってきたのです。
2人とも倉庫の責任者である倉庫長とお互いに利用しあう関係で、社員の2人が休んでも自分も彼らに助けてもらうことがあるからと思っていたのか注意することはありませんでした。
そんな倉庫長は倉庫内では嫌われ者で仲間がいなかったのです。
でもいつしか古参社員になり倉庫長の地位まで上りつめたのです。

大変な部署でずっと働いていた元課長は社長に向かって泣き言を言っていました。

「社長いつまで私はこの辛い部署で働かなくてはいけないのでっか?もう目が見えまへんねん」

社長は元課長の言い分は十分理解していましたが、後釜がいないので元課長に頼み込みました。

「○○課長!もう一年だけ辛抱してえなぁ」

元課長は気力を振り絞って最後の一年間のお勤めを果たしました。
でも肝心の後継者がなかなか決まらなかったのです。
それほど大変な部署だったのです。
会社内で発言力があったのは売り上げがある営業マンでした。
その営業マンの言うことは絶対で下に見られていた倉庫で働いていた人は理不尽なことでも辛抱して耐えなくてはいけなかったのです。
元課長が働いてた部署は倉庫から外に出庫される最後のチェックの場所でした。
でも近代的な設備もなくて効率化されていない出庫部署は各担当部署からくる荷物でごった返していました。
じっくりチェックする時間などありませんでした。
それでも誤出荷したら営業マンから叱責されました。
それで元課長も相当頭を痛めていたしイライラが募って癇癪を起すことが多くなってきました。
その割に給与は新入社員とほとんど変わらないぐらいでした。
そんな大変で割に合わない場所で誰も働きたくはなかったのです。
みんな逃げ回っていました。
中には面白半分に元課長の後釜は誰かと噂する人もいました。

誰もが後釜にはなりたくはありませんでしたが誰かが受けなくてはいけませんでした。
最初に後継者として候補に挙がったのは古参社員の○○○でした。
でも辛い部署だと重々知っていたので家庭の理由で断りました。
その次に声がかかると予想されたのは中堅社員でしたが、悪知恵を絞り出して派遣社員なのに責任感の強い自分を言葉巧みに元課長の後釜にするように倉庫長に具申したのです。
ある日の朝でした。
珍しく朝礼が終わった後にチームの主任から少し話があるので応接室に来て欲しいと言われました。
倉庫長を交えた三者会談になりました。
開口一番倉庫長から言われた言葉は意外なものでした。

「古参社員の○○○が家庭の事情の為に元課長の部署にはいけない。簡単な仕事なんでやってくれないか?」

自分は古参社員の○○○が辛い部署から逃げたことも直ぐに解ったし、簡単な仕事だと言う倉庫長の言葉も嘘だと直ぐに分りました。
不景気な時代で次の仕事がなかなか見つけにくい時だったので暫く悩みました。
でも最後は会社に対する不信感があったので断りました。
でもそれからは自分に対する嫌がらせや苛めが激増しました。
結局はこんな腐った会社にいたら駄目だと思い自ら離職しました。

大変な部署を任せられることになった派遣の女の子は不景気な時代でなかなか仕事が見つからないことを自覚していて懸命にその部署で働きましたが、時には泣きそうな表情になっていたこともありました。
定時内に仕事が終わらないので朝早くきて仕事をしていました。
サービス残業をつけると社員からの嫌がらせがあったので無給でのサービス残業でした。
生活の為に懸命に頑張る女性派遣社員でしたが無責任な二人の社員は交代で週に数回休んでいました。
そんな彼らでも倉庫長のお気に入りだったので賞与は多かったのです。
完全に狂った会社でしたが身分の不安定な派遣社員は理不尽なことでも辛抱して受け入れるしかありませんでした。

倉庫で働く為に大切なことは以前に書いたので割愛しますが、派遣社員とは例外もありますが都合よく利用される存在であることは確かだと思います。
特にこの記事の中で書いた腐った会社では尚更です。
自分の作品の宣伝になりますが近い将来YouTubeで「派遣社員はつらいよ!」という短編形式の作品を発表するつもりです。
この記事に書いた会社を題材にするので発表したら読んでくださいね。

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