工場労働者の仕事

今は工場の労働者は派遣会社が人材を派遣することが多くなってきたけど、自分たちの頃は事情が違いました。
自分たちの頃の工場労働者は正社員以外は臨時で働く人が多かったです。
学生が夏休みに工場で働くケースもあったし、転職活動中に働くケースもありました。
それは工場で働く期間が短期があることが多かったからです。
どんな職業にも繁忙期があると思うけど工場も繁忙期があるみたいです。
そんな繁忙期に短期間のバイトを募集することが多かったのです。
その時期は学生が夏休みや春休み期間の時が多かったのです。
そのせいかバイト中は若い人の顔を見ることが多かったと記憶しています。
長髪や髭面の若者もいた気がします。
でも正社員として働いている人たちは言っては悪いですが冴えない表情の中年の人が多かったのです。
その中には癖のある人や口の悪い人もいました。
でも短期間しか働く予定がなかったので、なるべく関わらないようにしました。

人には仕事の向き・不向きがあります。
実は自分は工場で働くことが苦手です。
せめて働いている間だけでも好きになろうとしたけど好きになれませんでした。
そのせいか工場で一番長く働いた期間でも3週間程度でした。実際は3週間でも5日程度ずる休みしていたので実質は2週間ぐらいしか働いていませんでした。
流れてくる商品の部品を前にしたら考えることは何もありませんでした。
ひたすらネジを閉めるならばネジを閉めることだけに集中していればよかったのです。
そんな作業を黙々とこなしている人もいたけど、自分は身体が痛くなって仕方がありませんでした。
それよりもひたすら単調なことを繰り返すことに嫌気が差してきたのです。
喜劇王のチャップリンの作品に「モダンタイムス」というのがあります。
機械文明を風刺した作品ですがオートメーション化によって人間らしい生活が失せていくことを痛烈に作品の中で批判しています。

工場の流れ作業も人間を機械化するのではないかと当時は思っていました。
短期間と分っていても辛いものがありました。
そんな仕事を何とか楽にこなす方法はないかと考えて心の中で歌を歌うことにしました。
当時好きだった井上陽水の歌を歌いながら単純作業をこなしたのです。
そうすることによって時間の経過を早く感じることが出来たのです。
歌の力って偉大ですね(笑)
それから自分は大人になって電子絵本や童話を発表しているけど空想好きな人間でした。
歌に飽きた時は自分がヒーローになった空想をしました。
そうするうちに休憩時間がくるのです。
でも仕事中に心の中で歌を歌ったり空想に耽るのは仕事に身が入っていない証拠ですね(笑)

さて単純な作業だけど休みが比較的多いのが工場労働者だと思います。
どんな人が向いているのでしょうか?
自分なりに考察してみました。
仕事に喜びを求めずに生活の為だと割り切れる人
単純で面白みのない工場の仕事も生活の為だと割り切れる人だったら長く働くことが出来ると思っています。
実際にそういう人を何人か見てきました。
他には少し癖のある人が多い印象なのでそんな人たちと何とか付き合っていける人
上記の条件を満たす人であれば工場労働者としてやっていけるのではないかと思います。

カテゴリー: 工場 パーマリンク