くだもの屋の仕事

自分は果物は大好きですが果物屋で働きたい気持ちなど毛頭ありませんでした。
しかし定時制高校に通っていた自分は昼間は働く時間があったので働くのが当たり前だと思っていました。
果物屋を選んだのは単に時間的な都合がよかったからです。
短時間の勤務で授業の始業時間に間に合う仕事は自分にとって都合のいい仕事だったのです。
自分が働いていた場所は純粋な意味で果物屋ではなく色々な食べ物を置く小さな店でした。
でも経営者が果物屋を経営していてその息子が小さな店を任されていたのでした。
小さな店の前にも果物が多く並んでいました。
特にメロンが多かったと記憶しています。
客層がスナック関係の人が多くて果物や珍味は必須で品切れには注意していたようです。
スナックの中には配達して欲しいという店長やオーナーもいたので自分は3時を過ぎれば販売から配達に回っていました。
でも配達先のスナックやパブには綺麗なお姉さんが多くてまだ純情な青少年でしたが目の保養になりました。(笑)
でも時々怖いマスターがいて言葉遣いが悪いとドヤされたこともありました。
でも綺麗なお姉さんに会える期待の方が勝っていました。
自分は朝は寝ている店長の代わりに店番を一人でしていました。
主な仕事はレジ係ですが爆睡している店長を昼の1時を過ぎたら起こすのも仕事でした。
店長は朝方まで仕事をしていたので寝る時間が朝だったのです。
でも昼の4時には店にこなければいけませんでした。
いつも店長は眠そうでしたが時々「人間ってどうして眠らなければいけないのだろう?」と一人でつぶやくことがありました。
それほど多忙な一日で寝る時間も忙しい時期は勿体ないみたいでした。
店長はサラリーマン時代が良かったみたいなことを言っていましたが、親の手伝いだから仕方がないとぼやいていました。
商売していて自分の個人的な時間が多い人もいるかもしれないけど、個人的な時間が少ない人の方が多いかもしれません。
それほど商売で勝ち抜くことは大変なことなのかもしれません。
さて店長はそうでもないが店長の親であるオーナーは少し偏屈で冗談が通じなくて世間話が出来ませんでした。
ある大雨の日に雨がなかなか止まないので自分が「雨はなかなか止みませんね!」と言ったらオーナーは「雨やからなぁ」と一言だけ言い、それで会話が終了しました。
オーナーの店である果物専門店で働いていた自分と同い年ぐらいの同僚はいつも息が詰まるとぼやいていました。
さてそんな果物を扱う店で働くことに向いている人はどんな人でしょうか?考えてみました。
基本的に果物の種類を覚えるだけでいいけど、時々美味しい果物はどれ?って訊かれることがあるので表面から熟した果物を識別する能力があればいいと思います。
他には販売業なんでお客様に親切にしてあげるサービス精神があればいいと思います。
時間帯によって一人勤務の時があるのでそれでも平気な人が望ましいです。
果物をただで食べることも可能なんで果物好きにはいい仕事かもしれません。

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