ソバ屋の仕事

ソバ屋のバイトは2年ぐらいしたはずです。
この頃も夜間の高校に通っていました。
このバイトは長続きした方だと思います。
長続きした理由は良い先輩に恵まれたこともあったし、出前が中心の仕事だったのでいつも新鮮な気持ちで仕事が出来たことも大きな理由だと思います。
出前先は洋食レストランと違って会社だけではありませんでした。
ソバやうどんや丼物は多くの人が好んでいるせいか様々な客層からの出前の注文がありました。
会社からの注文 個人宅からの注文 派出所からの注文 ストリップ劇場からの注文 風俗店からの注文そして危ない筋からの注文も多かったです。
その筋の人の事務所に配達に行くのは誰もが嫌がっていました。
他の出前要員とは基本的に順番で配達先を決めていましたが運が悪い時は日に数回もその筋の人の事務所に配達することもありました。
思っていたよりもイチャモンは少なかったのですが会話の内容はやはりその筋の人のものでした。
フィリッピンのアキノ大統領は空港で不幸にも暗殺されましたがその筋の人の事務所に行ったら、そのニュースを熱心に見ていました。
そして他の組員に向かって言うのです。
「外国製の拳銃は凄いな!遠い場所からでも人を殺せる!」
こんな会話を普通の人がしたら危ない人とのレッテルを貼られるかもしれませんが、その筋の人は元々危ない人なので危ない会話も平気だったのでしょう!
その筋の人は実は思っているよりも質が悪くありませんでした。
それよりも高利貸しの事務所に出前に行く方が嫌でした。
その事務所の誰もが怖かったのですが、そのうちの一人はたくあんが好きで丼を頼んだ時にたくあんが通常の3倍程度ないと不機嫌でマジ切れすることもあったのです。
高利貸しの事務所への出前はその筋の事務所に行く時よりも緊張しました。
そんなところで金を借りたら取り立てが凄いだろうなぁっと想像してしまいました。
ストリップ劇場への出前も色々な触れ合いがあって楽しかったです。
当時は外国人女性のストリッパーが数人いて片言の英語で会話したのは今でも楽しい思い出です。
風俗店の出前もありましたがいきなり上半身裸の若い女の子がお金を払いにきた時は目のやり場がありませんでした。
本当はマジマジと見たいのが男の性なのでしょうが仕事中ということもあり努めて冷静に対応しました。(笑)
本当にそばやうどんは万人が好むせいか注文してくれる客層もバラバラです。
自閉症気味の自分でしたがソバ屋の出前のバイトは2年ぐらい働きました。
在職中には先輩のバイク好きの人と四国一周のツーリングに行ったこともありました。
その頃はバイクに乗ることが凄く楽しかったのです。
さてソバ屋の出前というとお盆の上にうどんや丼を乗せて肩で担ぎながら配達する姿を見たことがあると思います。
自分も日が経つにつれ肩でお盆を担ぎ配達するようになりました。
時にはお盆の二段重ねもありました。
一段目に平たいうどん類を乗せてその上にもう一つお盆を乗せて丼物を乗せるのです。
見ている人にとっては怖いものかもしれませんが、お盆で配達することになれた自分は少しばかりの優越感に浸っていました。
でも一度段差がある道路でお盆が浮いてしまって数個以上の丼が空中に飛んでしまってから地面に落ちて丼鉢も割れてしまいました。
急いでお店に戻り作り直してもらいましたが店長は物凄く渋い顔をしていました。
本当は怒りたかったのですが怒っている暇もなかったのかもしれません。
さてそんなソバ屋の出前ですが向いている人は?
配達は主に自転車なんで自転車に乗れる人と、いくつもの丼を出前箱に入れると重たいので少しぐらいの体力があった方がいいです。
それから昼時や大晦日は物凄く忙しいのでテキパキ動ける人がいいと思います。
この仕事も昼食や夕食付が多いので食費が浮いて助かります。
でも毎日丼や麺類ばかりでは飽きることもあります(^^)/

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