プレス工の仕事

シンガーソングライターの井上陽水さんの歌に「灰色の指先」という作品があるのを知っていますか?
暗い歌だけどなかなか聴きごたえのある歌ですよ。
その歌の中ではプレス工は暗く描かれています。
そんな暗く描かれているプレス工を自分は経験したことがあるんですよ。
でも派遣社員として働いていて難しい作業はありませんでした。
プレス工とは金属板をプレスで加工する仕事なんです。
プレスを加工する前に正確な形に加工する為にプレス機のセットがあります。
それは難しくて派遣社員の自分はさせてもらえませんでした。
自分はひたすらプレス台の上に金属板を置いてボタンを押すだけの仕事でした。
でもプレス機にはセンサーが設置されていて危ない場所に手を置くとボタンが作動しないようになっていました。
プレス加工の仕事では指のない人をみたこともあります。
機械作業は甞めてかかったら事故を誘発するので絶対に安全確認は必要です。
この職場は大阪市内の外れにあったのですが駅から遠くて歩いて20分ぐらいかかりました。
自転車の支給は派遣会社からありませんでしたので我慢して職場まで歩いて行きました。
でも暑い時期だったので職場に到着した時は汗でびっしょりでした。
この職場は単調な仕事で交通の便が悪かったせいか人手不足みたいでした。
人手を解消する為に派遣社員は勿論外国人労働者も雇っていました。
ペルー人の労働者でしたが親切な人が多くて自分が慣れない頃は親身になって仕事を教えてくれました。
そのうちの一人の女の子は20代前半ぐらいで可愛い感じでしたが結婚していると聞いた時は少し意外でしたなぁ。
でもペルーでは早婚が多いと聞きました。
彼らは出稼ぎで日本に来ていたんだけど日本人がしたがらない仕事を彼らがして何とか人材不足の産業が機能している現実を知りました。
でもこれは日本だけでなくてアメリカもそうだったみたいです。
国が裕福になれば出来れば汚れる仕事はしたくないのが人情なんかな?
それから自分は滅多に怒らない人間なんですが、その会社でもの凄く口うるさいベテラン工員がいていつも新人に指図をしていたんです。
でも指図の仕方が上から目線で罵るように教えるので多くの派遣社員は嫌がっていました。
でもやがて自分も配置転換で口うるさい工員の近くで作業することになったんです。
仕事の段取りが悪い自分に口うるさい工員は苛立ったのか自分に近づいて喚きながら自分の次の作業の段取りをしました。
段取りをしてくれることは有難かったのですが、あまりの上から目線と罵るような教え方に自分は切れてしまったのです。
今では何と言ったのか覚えていませんが彼に喧嘩を売るような口調で反抗しました。
完全に頭に血が上った状態でしたね。
それから暫くは口を利くことがありませんでした。
そんな口うるさいおっさんでしたが、事故に繋がる危ないやり方の時はすっ飛んできて怒りましたね。
本当は仕事に対しては厳しいけど根はいい人だったのかもしれません。
さてそんなプレス工に向いている人を考えました。
単純な作業なんで根気よくやれる人であれば誰でも出来ると思いますが、プレスの設定となると几帳面な人の方がいいと思います。
もしかして今でもプレス工として働く人は少ないかもしれません。
でも設定出来るぐらい熟練すれば面白さが出てくるような気がします。

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